訪問リハビリの直行直帰は孤独?チームのつながりの実態

看護師
タブレットとスマートフォンでチームと連絡を取りながら直行直帰する訪問リハビリスタッフ

訪問リハビリの直行直帰は通勤や事務作業の負担が減る一方、毎日同僚と顔を合わせない働き方で、自分だけ取り残されないか、チームとしてのつながりが保てるのか不安に感じていませんか。

実はデータを見ると「顔を合わせない=孤独」とは限らない

内閣府『孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)』によると、孤独感が「しばしばある・常にある」と答えた人は全体の4.3%、気軽に話せる相手が「いない」人は2.7%にとどまります。

孤独は働き方の形態だけで決まるものではない、とデータは示しています。

ただし、同調査で孤独感に影響した出来事として「転職・離職・退職」が14.7%、「人間関係による重大なトラブル」が13.7%(孤独感が比較的高い人 n=4,183)挙がっています。運用体制や連携の仕組み次第では、孤立が深まるケースもあるのが実情です。

つながりを保てるかどうかは、職場の仕組みと個人の関わり方の両方に左右されます。具体的に見ていきましょう。

2026年以降の訪問リハビリ直行直帰:2つのシナリオ

訪問リハビリ事業所でICTツールを活用してオンラインカンファレンスを行うスタッフたち

2026年以降、介護報酬改定の議論では訪問看護ステーションの大規模化・多機能化が論点となっています。規模が大きい事業所ほどICT・人員体制が整いやすく、訪問リハビリ 直行直帰でも連携しやすくなる可能性があります。ただし、規模の大小より運用の仕組みが実態を左右する点に注意が必要です。

可能性が高いシナリオ

ICT端末・タブレット支給や勤怠管理システムが整い、定例カンファレンスとチャット連携がある事業所では、直行直帰でもチームとのつながりを保ちながら移動負担を減らせる可能性があります。

注意すべきシナリオ

連絡網や情報共有の仕組みが弱い事業所では、孤立感が増す場合があります。内閣府「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和6年)」では、孤独感に影響した出来事として「転職・離職・退職」が14.7%、「人間関係トラブル」が13.7%(孤独感が比較的高い人 n=4,183)挙げられています。入職後のミスマッチが孤立を深める可能性があります。

訪問リハビリ直行直帰が向いている人・向いていない人

向いている人

  • 自己管理ができ、オンラインの報連相に抵抗がない
  • 移動時間を含めた段取りを自分で組める
  • チャット・電子カルテで情報共有できる

向いていない人

  • 日常的に同僚と対面で相談・確認したい
  • 記録入力や自己管理が苦手
  • 孤独感を感じやすく、日常的な精神的フォローが必要

向き不向きは個人の特性だけでなく、事業所の仕組みによっても変わる場合があります。中途採用・非常勤・パートの場合、フォロー体制の手厚さが事業所によって大きく異なります。判断の軸は「事業所の連絡体制を入職前に確認できるか」です。

よくある質問(FAQ)

訪問リハビリスタッフが車内でスマートフォンを使い電子カルテに記録を入力している様子

Q1. 訪問リハビリ 直行直帰で給与は変わる?

固定残業代の有無、インセンティブ制度、車両手当・ガソリン代の支給範囲によって実質手取りが変わる場合があります。厚労省資料によると、令和7年の賃上げは全体で5.25%、300人未満の事業所でも4.65%の水準が示されています。直行直帰の有無より、事業所ごとの待遇設計を確認することが重要です。

Q2. 直行直帰中の急変対応や事故はどうなる?

緊急時のオンコール・急変時の連絡網が明文化されているか、直行直帰中に事故が起きた場合の労災適用範囲を就業規則で事前に確認してください。移動手段として車を使う事業所は多く(全体の87.3%、出典:日本訪問看護財団2025年7月)、通勤中・業務中の区別が労災判定に関わります。

Q3. 訪問リハビリ 直行直帰で本当に孤独にならない?

内閣府調査(令和6年)では、気軽に話せる相手が「いない」人は全体の2.7%、孤独感が「しばしばある・常にある」人は4.3%でした。働き方の形態より、カンファレンス頻度・チャット文化・ケアマネジャー連携の定期化が整っているかどうかが鍵といえます。

面接前アクションプラン

訪問リハビリの面接でチェックリストをもとに事業所の連絡体制を確認する求職者

以下を確認し、納得できたら進む。それが現実的な判断基準です。

確認項目 聞くべき内容
カンファレンス 頻度・オンライン対応の有無
ICT環境 端末支給・電子カルテの種類
労務管理 みなし労働時間制の有無・36協定の運用
フォロー体制 中途採用・非常勤・パートへの同行・面談
セキュリティ 個人情報の持ち出し・破棄規程
待遇詳細 固定残業代・車両手当・ガソリン代の支給条件

訪問リハビリ 直行直帰は、仕組みが整えば孤立しにくい働き方です。条件を確認し、納得できた事業所を選ぶことが、長く働くための有力な一歩です。

参考文献・引用データ

本記事で使用している数値・制度内容・市場動向に関する情報は、以下の公的資料および信頼性の高い調査データを参照しています。

この記事の監修者
株式会社ゴルディロックス
代表取締役 / 理学療法士龍嶋 裕二(Yuji Ryushima)

理学療法士として大学病院にて超急性期から緩和ケアまで多岐にわたる臨床を経験。2013年に独立し、株式会社ゴルディロックスを設立。 現在、リハビリ特化型デイサービスや訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所等複数の事業を経営。またクリニックの運営やプロアスリートから子供の身体発育までをサポートするパーソナルトレーナーとしても活動中。医学的知見に基づいた地域密着型のヘルスケア環境づくりを牽引している。

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