大学の総合情報学部・環境情報学科を卒業後、スポーツトレーナーの専門学校を修了。病院のリハビリテーション科助手をしながら、理学療法学科の夜間部を卒業。 理学療法士免許を取得し、精神科病院勤務を経て、2020年訪問看護ステーション ゴルディロックスに入社。 誠実にご利用者様と向き合い、厚い信頼を獲得しているセラピストです。
今回は、精神科病院での勤務を経て、訪問看護ステーションゴルディロックスで新たな一歩を踏み出した理学療法士のTさんにお話を伺いました。「病院で待つのではなく、自分から地域へ」。その想いに秘められた、仕事への哲学とやりがいに迫ります。
目指すのは【人生の復権】
病院から地域へ、理学療法士の新たな挑戦
退院後の「生活」を支えたい。訪問リハビリの道を選んだ理由
─ Tさんは前職で精神科病院に勤務されていたとのことですが、なぜ訪問リハビリの世界に挑戦しようと思われたのでしょうか?
Tさん:
前職の精神科病院で、退院してもすぐにまた入院されてしまう患者様を何人も見てきました。その中で、「病院を一歩出た後、地域で必要な医療やリハビリを受けられずに困っている方が大勢いるのではないか」と強く感じるようになったんです。病院で待つだけでなく、自分から地域に足を運んで、本当に支援を必要としている方の生活を支えたい。そう思ったのがきっかけです。
─ なるほど。その中でゴルディロックスを選ばれた決め手は何だったのですか?
Tさん:
実は前職の通勤時間が2時間半と長かったため、通勤時間の短縮も考えながら求人を探していました。その中でゴルディロックスが、地域の方々から非常に多くの信頼を得ていると感じ、ここでなら自分のやりたい地域貢献ができると思い、入社を決めました。
生活の場でこそ深まる、ご利用者様とのコミュニケーション
─ 実際に訪問リハビリに携わってみて、どのような点にやりがいや魅力を感じますか?
Tさん:
病院とは違い、ご利用者様の実際の生活の場に伺えること、これに尽きますね。その方の暮らしに寄り添い、より生活に配慮したリハビリができますし、その分コミュニケーションも深く取れる。これが大きな魅力だと感じています。
「いい意味で適度な距離感」互いを尊重し合う、プロフェッショナルな関係
─ 職場の社風や人間関係はいかがですか?
Tさん:
馴れ合いではなく、いい意味で適度な距離感を保ちながら、お互いを一人の専門職として尊重し合っている。そんなプロフェッショナルな雰囲気だと感じます。言うべきことはしっかり伝え、助け合うべきところは助け合う、というバランスが取れていると思います。
丁寧さと、時間厳守。信頼を築くための基本
─ 最後に、Tさんが理学療法士としてお仕事をする上で、最も大切にされていることを教えてください。
Tさん:
まず、基本ですが「時間厳守」です。ご利用者様との約束の時間を守ることは、信頼関係の第一歩だと考えています。そして、一つ一つの業務を絶対に疎かにせず、丁寧に行うこと。
私の目標は、単に身体機能や生活を支えるだけでなく、リハビリを通してその方の【人生の復権】をお手伝いすることです。その大きな目標を達成するためにも、日々の小さな約束と丁寧な仕事を大切にし、関わる方々との連携を密にしながら、日々のリハビリに取り組んでいます。
─ 「お話の最後に伺った『人生の復権』という言葉に、Tさんの理学療法士としての強い信念と哲学を感じました。病院から地域へという想いを、行動に移されたTさんだからこそたどり着いた言葉なのだと思います。本日は、仕事への真摯な姿勢が伝わる、貴重なお話をありがとうございました。