
訪問看護の記録業務を効率化するコツ&デジタルツール活用法
訪問看護における“隠れた負担”といえば、記録業務ではないでしょうか。
「1日数件の訪問のあとに、手書きで記録を書くのが大変」「勤務時間外に記録が終わらない」
そんな悩みを持つ看護師は少なくありません。
そこで注目されているのが、ICT(情報通信技術)を活用した記録業務の効率化。
今回は、当ステーションで実際に導入している取り組みをご紹介します。
■ 訪問後すぐに記録できる!タブレット活用の実際
当ステーションでは、全スタッフにiPadを支給し、訪問の記録や請求のDX化を行っています。訪問先でそのまま記録を入力できるため、帰社後の記録時間が大幅に短縮されました。
訪問が終わった直後に記録を完結できることで、内容の正確性も向上。「家に帰ってから思い出しながら記録…」という負担から解放されます。
■ 音声入力でさらに時短
音声入力機能も導入しており、「話すだけで記録ができる」スタイルも可能に。特に、移動の合間や昼休憩の間にサッと入力できるのが好評です。
■ 書類業務もペーパーレスへ
報告書や連絡帳もクラウド化されているため、管理者や主治医との連携もスムーズ。FAX送信や郵送といった手間が省けるだけでなく、入力ミスのチェックも自動化されています。
実際に働くスタッフの声をご紹介します。
「訪問先で記録を済ませられるようになってから、帰宅時間が平均30分早くなりました。残業も減り、家族との時間が確保できるように。」
「記録って義務的で面倒な作業だと思っていましたが、“効率的に終わる”と、むしろ達成感を感じるようになりました。」
ICTの活用は、「記録=業務負担」という固定観念を大きく変えます。
働きやすさは、こうした細かな仕組みから生まれるのかもしれません。


